1.お子さんのことで多い質問について


  1. 下の前歯(乳歯)の裏側から、 永久歯が生えてきてしまいました。 放っておいていいのですか。
  2. 乳歯の歯と歯の間に隙間があります。 異常ではないのですか。
  3. 哺乳瓶を使用すると虫歯になったりしますか。
  4. 子供の歯の表面が茶色く見えます。 痛がってはいませんが、 虫歯でしょうか。
  5. 子供が生まれました。 いつごろから歯磨きを始めたらいいですか。
  6. 乳歯に虫歯がたくさんあります。 永久歯に生え変わるので放っておこうと思いますが、いかがですか。
  7. 私には5歳になる子供がいますが、 指しゃぶりをしています。 問題がありますか。
  8. 子供が歯を磨くと血が出ると言っています。 どうしたらいいですか。

質問1:

下の前歯(乳歯)の裏側から、 永久歯が生えてきてしまいました。 放っておいていいのですか。

答え:

下の前歯(乳歯)が、 グラグラとゆれて抜けそうにもないうちに、 乳歯の裏側に永久歯が生え始めてしまうことがありますこれは、 この時期の顎の骨の成長が遅い為に、 永久歯が窮屈な状態で歯肉の中に存在していることによって起こるものです。 乳歯の裏側に生えた永久歯は、 舌の力によって次第に前の方へ移動していきますので、 あまり心配することはありませんが、 乳歯がいつまでも抜けない場合は、 歯科医院で1度診てもらいましょう。

質問2:

乳歯の歯と歯の間に隙間があります。 異常ではないのですか。

答え:

乳歯は、 赤ちゃんの時から使えるように、 小さい顎に合った小さな歯が生えてきます。 成長とともに顎は大きくなりますが、 歯は大きくなりませんので、 隙間ができるわけです。 その後、 成長した顎にちょうど良い大きさの永久歯に生え変わって、 すき間はなくなりますので、 あまり心配することはありません。


質問3:

哺乳瓶を使用すると虫歯になったりしますか。

答え:

哺乳瓶が悪いのではなく、 飲ませ方に問題があると虫歯になってしまいます。 1歳を過ぎて、 ミルクやジュース、 スポーツ飲料などを、 哺乳瓶を使って飲ませながら寝かし付けていると、 上の前歯の表側(唇側)が虫歯になってしまうことがよくあります。 歯の表面が白く変色してきたら大変です。 いわゆる、 ほ乳瓶虫歯と呼ばれている虫歯の始まりです。 そのまま続けていると、 全ての歯が虫歯になってしまいます。 また、 歯が生えた後、 いつまでも哺乳瓶を使用することにより、 歯並びが悪くなるという先生もいます。 何も口にしなくても眠れるような習慣をつけることが大切です。

質問4:

子供の歯の表面が茶色く見えます。 痛がってはいませんが、 虫歯でしょうか。

答え:

歯ブラシで磨いても落ちなければ、 虫歯になり始めているのかもしれません。 痛くなってからでは大変です。 ごく初期の虫歯であれば、 ほとんど痛くなく、 しかも1回で治療を終了できます。 虫歯は進行すればするほど、 本人の負担(治療中の痛み)も増え、 治療の回数もかかるようになります。 少しでも気になることがあったら、 年齢にかかわらず歯科医院へ行ってください。 小さな虫歯を見落とさないためにも、 最低でも半年に1度の定期健診は必要です。

質問5:

子供が生まれました。 いつごろから歯磨きを始めたらいいですか。

答え:

一般に生後6カ月ごろに下の前歯が生えてきます。 歯が生えてきたら、 歯を磨くことが原則ですが、 いきなり歯ブラシで歯を磨こうとしても、 子供さんは嫌がります。 歯が生える時期が近づいたら、 時々口の中を指で触ってあげると良いと思います。 指で触られる感触に慣れていれば、 歯ブラシで歯を磨くことにスムーズに移行できるようになると思います。 初めは、 きれいなガーゼで歯の表面を拭いてあげることも、 ひとつの方法です。

質問6:

乳歯に虫歯がたくさんあります。 永久歯に生え変わるので放っておこうと思いますが、いかがですか。

答え:

これは最悪です。 乳歯には乳歯の大切な役割があります。 まず乳歯が虫歯になり、 ものを噛みにくくなると、 栄養面で問題が出てきます。 また乳歯の頭の部分がなくなってしまうと、 あとから出てくる永久歯が、 正しい高さまで顔を出すことができなくなり、 正しい噛み合わせができなくなってしまいます。 もし乳歯を抜くようなことになれば、 あとから出てくる永久歯の生えるスペースがなくなり、 歯並びの悪いお子さんになってしまう可能性があります。 乳歯は永久歯の「お母さん」です。 とっても大切にして下さい。

質問7:

私には5歳になる子供がいますが、 指しゃぶりをしています。 問題がありますか。



答え:

3歳くらいまで指しゃぶりをしていても、 それ以降やめてしまえば問題はないといわれています。 しかし4歳を過ぎてもやめられない場合には、 上の前歯が前へ出てしまい、 前歯で物をかみ切ることができなくなったり、 また発音においても、 おかしな発音になってしまいます。 その後生えてくる永久歯への影響も少なくありません。 4歳のころの指しゃぶりは、 周囲の環境に適応できないために起こる精神的なストレスや、 両親、 兄弟に対する欲求不満や対立など、 子供の心理的な原因で起こる場合が多いようです。 強くしかったり、 指に刺激物を塗ったりしても、 かえって逆効果になる場合が多いようです。 まず、 子供との触れ合いを大切にすることが必要だと思います。 自分からやめたいと思うように、 決して叱らず、 家族みんなで盛り上げていくことが大切だと思います。 なるべく手や指をたくさん使う遊びを教えたり、 夜は、 手をつないで寝てあげたりしてみましょう。 子供に自信を持たせることが大切だと思います。 もしそれでもやめられない場合には、 小児歯科の先生に相談することがいいと思います。

質問8:

子供が歯を磨くと血が出ると言っています。 どうしたらいいですか。


(上の写真は毎日、3回歯を磨いていると言っていた子供さんの歯の汚れを赤く染めてみました。歯の赤い部分は、全て汚れです。)

答え:

普段歯を磨いているお子さんでも、 歯と歯肉の境界線付近を、 きちんと磨くことができているお子さんは、 残念ながらほとんどいません。 歯と歯肉の境界線付近に、 汚れがついたままになっていると、 歯肉に炎症を起こしてしまいます(歯肉炎)。 痛みがなければ、 やさしく回数を多く歯ブラシの毛先をしっかりと当ててブラッシングしてみてください。 鏡を見ながらブラッシングすることが大切です。 その際、 歯磨き粉は必要ありません。 血が出ることを気にせずに1週間前後ブラッシングを続ければ、 ほとんどの場合治ってしまいます。 それでも治らなかったり、 痛みを伴ったりするようでしたら、 歯科医院へ行ってみてください。